【社会学コラムNo.6】アジア人はお金持ち?
今回は社会学コラム第6弾~経済的差別編~
今回の記事で扱う「経済的差別」は、雇用、それに影響する収入の違いについて。
人種による経済的格差はどのように生まれているのか?
果たしてアメリカの中での、アジア人はどんな立場にいるのでしょうか?
◎経済的な差別はどうやって生まれるのか?
どのように雇用で差別が生まれるのか?
主な原因は
・Social Network
・Homosocial reproduce
の2つです。
1つ目は、人とのつながり(Social Network)ですね。
人とのつながりがあればあるほど、
機会が巡ってくるのでツテを使って良い職に就きやすかったり、高い給料の職をもらいやすい。
特に、アメリカでは、
IBリーグと呼ばれる有名大学(ハーバード大学やイエール大学)と
高給職との強いコネクションがあると言われています。
2つ目は、選ぶ側は自分の似たような人を選ぶということ(Homosocial reproduce)です。
人事が2人の採用希望者を見る時、同じ人種や同じ出身、大学の希望者を選びやすいというものです。
初めての人と会った時、同郷や出身大学が同じだと、なんとなく親近感を持ってしまいませんか?
それに近いことが、人事の採用の場面でも起こってしまうわけです。
◎白人の方が50%以上採用されやすい?
次にアメリカでの経済格差をデータから見ていきましょう。
ある調査では、
・黒人とヒスパニックは白人より、25%インタビューが少なく
34%内定を貰えない
という結果があります。
さらに、
同じ学歴、職歴、出身、ほぼ全てを同じにして、
名前だけを白人の名前、黒人の名前に変えて履歴書を出すという実験をしたところ
・白人は50%多く、黒人よりも面接の電話が返ってきた
という実験結果もあります。
◎実はアジア人が一番お金持ち?
次は、雇用の違いから生じる、収入の違いについて。
アメリカの各人種の平均年収を見てみると、
1番上がアジア人なんですが、$81331(約830万円)で
2位の白人よりも$13000(150万円)多いんです。
1番低い黒人との差を比べると、約2倍収入に違いが生じていることもわかります。
こう見ると、他の人種に比べてアジア人は雇用・昇給において有利な立場にいると言えるかもしれません。
◎学歴は関係するのか?
それではこの経済的格差に学歴は関係するのでしょうか。
上のグラフは、大学卒業者がそれぞれの人種(25歳以上)でどれぐらいいるのかを示したグラフです。
アジア人で大学を卒業している人は55.9%でトップ。
次いで白人で37.3%で、20%近い差があります。
このことからもアジア人は学歴が高い傾向にあり、より給料の高い職に就きやすい
と言えます。
◎白人はアジア人をどう思うのか?
社会学の授業で「差別」に関する学生同士の議論が行わた時、
白人の男子学生が、
「小中学校でアジア人の学生の方が良い成績を貰えるのは差別じゃないのか?」
と発言をしていました。
これには少し驚きで、アジア人にそんなイメージがあったなんて。
これは事実として、実際にあるのかはわかりませんが、
そういった考えを反映してなのかもしれません。
◎まとめ
今回はアメリカの「経済的な差別」を取り上げてみました。
アメリカでのアジア人の捉え方はどうだったでしょうか??
こういったアメリカからだからこそ見れるアジア・日本の姿をこれからも発信していければと思います!
それでは!