【社会学コラムNo.9】勝つ女子。稼ぐ男子。
今回は社会学コラム第9弾~賃金格差編~ということで
アメリカの男女サッカー代表チームに注目します!
余談ですが
アメリカにいると“football”と言うと、アメリカンフットボールの意味になるので
ルームメイト(イギリス人)との会話では一瞬どっちだ?なんてことがあります笑
◎全敗しても男が高給?
アメリカのサッカー代表チームが年間20試合をして、全部勝った時負けた時の給料を男女で比べると
(わかりやすいように、1ドル=100円で換算してます。)
全部負けた時
女子 $72,000(720万)
男子 $100,000(1000万)
全部勝った時
女子 $99,000(990万)
男子 $263,320(2600万)
女子が全勝して、男子が全敗しても給料は男子の方が多いというおかしな現象が起きています。
◎ボーナスは2倍どころの騒ぎじゃない!
サッカーと言えば一番有名なのは4年に一度行われるワールドカップ!
日本女子が優勝したのは2011年。
昨日のことのようにテレビにくぎ付けになっていたことを覚えていますが、もう9年経ってるんですね笑
そんなワールドカップで勝った時(上位3位)にもらえるアメリカ選手1人あたりのボーナスは男女でかなり違います。
(わかりやすいように、1ドル=100円で換算してます。)
3位
女子 $20,000(200万)
男子 $52,083(520万)
2位
女子 $32,500(325万)
男子 $260,417(2600万)
1位
女子 $75,000(750万)
男子 $390,625(3900万)
賃金格差があること自体がおかしいですけど、3位の2.5倍はまだしも、
1位の5倍は異常ですよね。
桁が違います。
◎勝っているのは誰?
賃金格差がおかしいことになっているのは数字からもお分かりいただけたかと思うんですが、
僕は初めてこの数字を見た時に、え?っと思ったことがあります。
そう、アメリカのサッカーって女子のイメージしかなかったんです。
2011年のワールドカップで日本と決勝で戦ったのもアメリカだし、
それまで日本代表女子がアメリカ代表には中々勝てなかったことが報道されていたのも覚えています。
一方で、男子サッカーとなると、イングランド・ドイツ・スペイン・ブラジル等のイメージが強くて、
アメリカの男子サッカーのイメージがほとんどなかったんですよね。
実際、アメリカ女子はワールドカップ出場8回優勝4回(50試合中40試合勝利)
世界ランキング1位!
一方で
アメリカ男子はワールドカップ出場10回最高ベスト16(33試合中8試合勝利)
世界ランキング22位!
男女で母数の多さはもちろんあるので、出場や優勝の難しさがあるにしても
これだけ勝っている女子がどれだけ勝ってもこの給料・ボーナスというのは
おかしな話ですよね。
◎まとめ
今回はアメリカサッカー選手の男女賃金格差についてでした!
強いアメリカ女子サッカーの裏にこんな話があったなんて驚きですが、
これもアメリカ社会の1つの姿です。
ちなみにこのスポーツの賃金格差はどのスポーツでもあるようで、
この話をアメリカ人の友達にすると「それはみんな知っている」という風に言っていたので、
共通認識ではあるようです。