【社会学コラムNo.4】留学No.1の衝撃!ありえん!個人経営の刑務所!
今回は前回の社会学コラム第4弾~個人経営刑務所編~
さて、今回は留学に来て、最も驚いたアメリカの刑務所事情について!
いやいや物騒だな。
そんなこと聞きたくない。という声も聞こえてきそうですが、、、
日本からは見えないアメリカの姿をコーヒー片手に覗いてみてください。
きっと驚愕します笑
僕はこの話を授業で聞いた時、日本の常識を超えすぎて理解が出来ませんでした笑
◎アメリカには個人が経営する刑務所がある。
????どういうこと????
本当にこの状態ですよね。そうなんです。
アメリカには個人のオーナーが利益を求めて運営している刑務所があるんです。
日本では国が運営をしていて、その運営には国の税金が使われているわけなんですが、
アメリカにももちろんそういった刑務所はありますが、個人経営の刑務所もあります。
そして、それが社会問題になっているんです。
◎世界No.1の囚人の国
実はアメリカが世界No.1の囚人数を誇ることをご存じだったでしょうか?
その数230万人。(日本は8万人)
これって多いの?って所なんですが、かなり多いです。
国際比較を、人口10万人あたり何人の囚人がいるのか?でみると
日本 62人
オーストラリア 125人
イギリス 148人
・
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アメリカ 737人
全然違いますよね。
アメリカの人口は世界の5%と言われていますが、
世界の囚人の数でアメリカが占める割合は25%。世界の囚人の1/4はアメリカにいるということですね。
この10万人あたりの囚人数ですが、ルイジアナ州では1052人。
ルイジアナでは州の1/3を黒人が占めるんですが、州の囚人の割合は2/3は黒人なんです。
◎どうやってお金が回っているの?
個人刑務所で疑問なのがお金の回り方。どうやって利益を得るのか?
まず、刑務所は2つの方法でお金を得ます。
・収容人数に応じて国からお金をもらう
・囚人の無給労働で作ったものを売る
これらをするために、オーナーがしたいことは1つ
「刑務所に多くの人を入れる」こと。
いやいや刑務所って人を入れたくて入れる場所じゃないやん。
囚人増やそうとして増やすわけじゃないやん。って話なんですど、
これぞアメリカです。
刑務所に多くの人を入れるために、オーナー(パワーエリート)がすることは簡単
前回の記事で書いたように、お金で囚人を増やす法律・政策を作るんです。
boysbeambitious.hatenablog.com
つまり、
政治家に「刑務所にもっと人を入れたいから、捕まえやすい法律つくってくれない?お金渡すしさ」
と頼むわけですね。
政治家も政治運動のためにお金が必要ですから。それを承諾してしまうわけです。
さらに、この法律によって狙われるのは誰か?
Color of People 黒人やヒスパニック系の人になります。
だから人口の割合では少ない黒人やヒスパニック系の人がアンバランスに刑務所に入っているわけです。
そして、刑務所に入っている2/3の囚人が暴力等ではなく、理不尽な薬や運転の取り締まりで入っています。
◎憲法の抜け道?
アメリカ合衆国憲法第13条をご存じでしょうか。
ここには、奴隷制の禁止について書かれているんですが
例外として、法律を違反した人には適用されない
とも書かれているんです。
まさに、刑務所に入っている人には奴隷制の禁止は適用されない。
それによって、無給での長時間労働が許されている。
これが事実上の今の奴隷制であるとも言われています。
Netflixでその憲法第13条について専門家の意見や、刑務所の実態を描いた作品があるので、ぜひご覧ください!
◎なぜこれが続くのか?
この話を聞くとなんでそれが成り立つの??
それってやっていいの?と僕は思ったんですが、、
前回書いたようなパワーエリートの世界がある限りこのシステムは回り続けます。
政府は私費で刑務所をやってくれたら国から費用出さなくていいから楽。
オーナーもお金を貰えるし、
政治家たちも彼らに有利な法律/政策を作ればお金が貰える
普通の人では手の届かない所で社会が回る。
これも1つのアメリカ社会です。
◎まとめ
今回は日本からは中々見えない、ディープなアメリカ社会「個人経営の刑務所」に踏み込んでみました。
「刑務所は悪いことをしたから入る」という自分の中にあった常識を超える
「刑務所が人を入れたいから入れる」という考えはかなり衝撃的でした。
日本の刑務所にはどんな問題があるのでしょうか?
それでは今日はここまで~